相双地区で、住民主導による再生可能エネルギー導入の普及協議会をつくるために 5月以降ミーティングを持っているが、7月には二回の会合を開いた。 7月30日ミーティング ■ 日時:13:30~17:00 ■ 場所:南相馬除染研究所 ■ 参加者: 8名 この日は、まず情報交換の後に、協議会の内容を議論、最後に今後の推進日程を話し合った。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 1.情報共有 ◎環境省の地域エネルギー助成事業申請について (地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務) ・県としては、協議会作りの総予算の枠もあるので、県で纏めて提出したい。 ~協議会作りのための勉強会、事業立ち上げ、地域独自の特性の検討などの費用であり、 事業の直接費用は含まない。 ~ゆえに南相馬単独ではなく、県で資料をまとめることとしたい ・南相馬市も一緒にやれるとよいのだが、市は「まだ数団体しか参加してないので、当面は様子を見たい。」というスタンス。 ◎市としては、すでに大企業ベースで進んでいるので、まずはそれで先行したいという気持ちが強いのではないか? ~大メーカー主体のメガソーラー、民間初のメガソーラー、分散型、市民発電所、 など多様なやり方をうまく組み合わせてやっていきたいとは思っているが、 市民主体という進め方に市役所はうまく絡みにくいという感もあるようだ。 ◎福島県の新たな取組み ・「福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会」 設立総会が7月26日に開催された。 ・FITも導入されたし熱心な人が多く、500名ほどが参加した。 ・県の産業創出課が主導しており、エネルギー課とは別の動きのようだ ・産業集積を目指しており、人材育成、ネットワーク形成、研究開発 技術支援、実証実験などを進めていくコアとなるのが研究会 ・年3回ほどの研究会を開催予定 ・太陽光、風力、バイオマス、スマートコミュニティの4分野で、分科会を開催する
◎ 福島おひさま連合の取組み ・50KWのテストプラントはパワコン待ちの状態 ・年内に1MWの設置完了を目指す。 ◎資金調達に向けた考え方 ・水力発電は長い年月の実績があるが、太陽光は実績が少ないため、融資を受けにくい。 ・太陽光の経年変化に対する信頼性が十分でない面もある。(日本製は良いのだが) ・採算シミュレーション、IRR、支払い能力を示しても難しい場合もある ・新たな対応策を考えていくことも必要だ ~メーカー補償 ~動産保険 ~海岸から2km以上離す ~発電効率アップ ~劣化防止技術など、 ◎太陽光発電関連情報 ・公共施設設置という話がある ~市としては公平性の観点で、入札などが前提になる ~学習センター、公民館、学校、コミュニティセンター、などなど ・南相馬市の一般住宅助成は今年度 80軒。 ~9月ぐらいに一杯になりそうだが、追加があるかもしれない。 ・無料でつける屋根貸しビジネスが成立するのか ~全量は20年、余剰は10年、 ~3年以内は42円/kw ・南相馬市の農地転用は担当部署によって温度差がある。
◎太陽光発電の課題 ・農地に付けたいという人の応募に関して、 ~ 津波でやられたところは農地転用を緩和するが、内陸部は変わらないようだ。 ~ 農地転用をかけると税金が変わってくる。 ~ 第一種(優良な土地)では、3割減反の対象農地 休耕田、耕作放棄地を活かす ~ 第二種、第三種に関しては、農地転用が可能.でも、日当たり悪い、山あいなどが多い ・農地転用せずにソーラーパネルの基礎工事をするには、 ~松の杭ならOK、 コンクリートで基礎をつくるとだめ ~畝として使うところをなるべく広く取る。 ・PID現象 ~高電圧ではかなり能力が低下する場合がある ~ 京セラなど日本メーカーは概ね大丈夫。 ドイツ、韓国も良いメーカーあり ~家庭用ではそれほど落ちない
◎メガソーラーの導入に関して ・最終的には金の問題 ・債務保証が要らないマネープランを ~投資会社が保障する? (企業の選択が重要) ~外国メーカーからの資金提供 ・県などからの公的融資 ・地元の金融機関は外部の市民ファンドよりも効率が良いし、地元にも還元できる ~ただ、そこまでのリスクを覚悟できるかが問題 -------------------------------------------------- 2.協議会の内容 ◎協議会の構成 ・スタート時点では、小さく生んでいくのがベターと思う ⇒後から、先輩にも入ってもらう ・相馬にも入って欲しい ⇒まずは グリーンアークが入っていれば良いと思う ・飯舘、双葉、浪江もいずれ考えていきたい ・コーディネーター的な役割として、安藤さん、中山の二名を予定したい ◎ 事業内容 ・まずは、太陽光発電で、再生可能エネルギー事業の進め方、 資金の集め方、運営の仕方などのノウハウを蓄積する ・同時に、バイオマス研究を進めて、 木材や除染廃棄物利用と除染・減容による復興のスタディをする ◎ 組織の構成 ・一般市民が基本であり、皆さんに参画いただきながら推進していく ~勉強会を定期的に開く ~資金調達にも、皆さんの力を借りる ~節電への取組みも同時に進めていく (シェーナウのように) ・幅広いところからバックアップもいただく ~民間の事業先行グループ ~再生可能エネルギー専門家 ~メーカー・大学などの協力者 ~国、県、自治体などの行政 ◎環境省への申請書類 ・県が作成することになっているが、こちらの素案も並行して進めていく ・当面の推進計画もつくってみる
◎団体名称について ・「相双再生可能エネルギー普及協議会」としたい ~当初の「相双地区再生可能エネルギー事業化検討協議会」では長い ~事業化と入れたい気持ちもあるが、一般市民が避けそうに思える ~ある程度、馴染みやすい名前が良い ◎太陽光発電事業について ・別紙の事業内容、事業スキームで良いと思う ◎バイオマス実験事業について ・別紙の事業内容、事業スキームで良いと思う ・除染とのセットで、100kw程度の小規模プラントを熱利用含めて計画したい ・チェルノブイリ救援中部のノウハウも入れたら良いと思う ・農地残渣も処理したい、 ・木質ペレット利用に期待もある ・一次産業への熱利用を含めてトータルでメリットを出したい ・ロラン島が9月(12日)頃来るので、この知恵を活かしたい -------------------------------------------------------
3.推進日程 ◎ 「シェーナウの思い」映写会&勉強会を開催する ・予定期日 :8月24日(土) 13:30~16:00 ・場所 :南相馬市マルチメディアホール (市民情報交流センター内) ・内容 :映画+再生可能エネルギー説明+参加者対話 ⇒安藤さんに場所とDVDの手配していただく ◎同じ日に、協議会の準備会合を開く ◎ 8月25日に協議会への参加を呼び掛けたい ・ゆえに会則などを作成したほうが良い ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ |
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