【053】再エネ協議会準備会合Ⅰ

2012/08/19 2:02 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2012/08/19 2:17 に Hiroshi Nakayama さんが更新しました ]
相双地区で、住民主導による再生可能エネルギー導入の普及協議会をつくるために
5月以降ミーティングを持っているが、7月には二回の会合を開いた。

7月7日ミーティング
 ■ 日時:13:40~18:00  
 ■ 場所:南相馬除染研究所  
 ■ 参加者: 9名

この日は、まず参加メンバー間の認識を揃えるために協議会への想いを語り合った後、
今後に向けての意見交換をおこなった。
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1.ミーティングへの想い

6月1日にISEPも交えて、打ち合わせをやった。

  また飯田さんの講演をきっかけにして、動いて行こうという話もあった。

  一ヶ月が経つので、そろそろ具体的な取組みを定めたい。


〇 市民が使って余った電力を売るのというのはそうとう難しいと思う

 エネルギーを軸に世の中が変わっていくという時期にあると感じている。

 災害後、復興に向けていろいろ取り組んできた南相馬にはそのコアになって欲しい。

 そのなかで、市民発電所は一つのきっかけになる。

 想いはあっても、ビジネス計画をつくったり今後の進め方を共有しないと先に進めない。

 このような仕組みづくりをしたい。


〇 補助金がなければやっていけないという形にはあまりしたくない。

 太陽光をやるならここに研究開発製造が出来るようになって欲しい。


〇 化石燃料に頼ってきた社会を変えていく必要がある。

 温暖化、エルニーニョ、竜巻のリスクも高まっている。こういったことにトータルで対応

 していくことが求められているが、南相馬からこのような動きを起していきたい


〇 補助金があちこちから出るので、働く意欲、人的なエネルギーが失われつつある。

 沖縄も基地のお金でスポイルされている感があるが、似ていると思う。

  南相馬は人間の根っこのところの問題が顕在化している。そこからどうリバイバルして

 いくことが次の時代を切り拓けると思う。


〇 相双地区の地域性は保守的、南相馬は外敵がなく、優しくて人が良い、内向きな風土。

 新しいものにチャレンジしないという特性があった。

 除染を含めて何とかしたいという活動をしてきた。再生可能エネルギーは重要である。

  知人が農地を使って、ソーラーをやりたいと言ってるので、うまくバックアップ

 できたら良い。地域に場所はあるので、技術と資本があれば具体化できると思う。



〇 南相馬が再生することが、福島の再生、日本の再生になると思う

  チェルノブイリ=原発事故というイメージが定着しているが、福島も今はそうなっている。

 小さなところからやっていくのが良いと思う。

 シェーナウのように、「節電」からスタートするのも良いと思う。

 再生可能エネルギーも、小規模なものからやっていけば良い。市民出資を活かしたい。


〇 助成事業は有効に使いたい。

 いろいろはできないので、一つに絞っていくことが大切。

 そのためには、まず何をするかを早急に決めないといけない。

  一つは、資金調達のための東京からのファンドのようなもの

〇 農地を活かさないと人もダメになる。

 投機的になるといけないと思う。

 小規模で皆がやっていけるようなレベルで進めるのが良い


〇 南相馬太陽光発電 

 おひさま連合の14の企業組合のうち、6つが登記が終わった。 最終的に20の組合が入る。

  南相馬では25万坪の土地があり、そこで何をやるかを検討している。

 フクシマから未来を考える

   ~利尻島。復興が終わったら人がいなくなった。 

     フクシマが同じことにならないようにしたい。

  具体的な活動にする。

  ~県の再生可能エネルギー支援のファンドは使いずらい。

    小さいところが支援してもらえる ファンドをつくっていきたい 

  ~「フクシマネット」を立ち上げて活動費を確保する

     (大学や、経験のあるところが参加して)


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2.意見交換


 ◎ 映画「第四の革命」よりも「シェーナウの思い」のほうが、南相馬に人には分かりやすいと思う。

  ・「第四の革命」は言葉が難しい。 

   世界の貧困格差を無くすなどの思想的な面が一般市民に理解されるか。

   再生可能エネルギー全体の話は良いが、地域で具体的にどうするかが判りにくい


  ・「シェーナウの思い」は、脱原発がベースになっている。

   市民活動として、皆が取り組んでいこうとする姿勢が良い

   電力会社に対抗するというストーリーが合うかどうかは分からない。


  ・映画上映と同時に、再生可能エネルギー導入に関する情報を同時に提供するのが良い

   ~ビデオやプレゼン

   ~質疑、皆で対話など


 ◎ 市民発電所的な、草の根運動を大切にしたい

  ・南相馬市には、すでに大きな取組みはいくつかある。

   ~東芝 100MWのソーラー

   ~ソフトバンクも メガソーラー計画中

   ~おひさま連合もメガソーラーを推進中

   ~福島復興ソーラーも500KWを推進中

   ~日立エンジニアリングは 大規模風力を推進中


  ・復興に向けて、皆で一緒に取組んでいくスタンスが大切

   ~多くの人に参加してもらいたい。

   ~市民ファンドを立ち上げて

   ~都会の人達からの協力もいただいて

   ~街づくり、産業づくりに繋げたい


  ◎ 農地再生とセットにした取組みをしたい

   ~農家にとって、土地は命

   ~太陽光の下で農業が出来るのが良い

   ~新たなやり方を考えたい

     花卉作物 (例えばトルコキキョウ)など


  ◎ 具体的な取組に際しては

    おひさま連合、東京の人達、専門家にサポートしてもらえると良い


  ◎ 環境省の助成事業に応募したい。

    ・対象とするエネルギーは、

     メガソーラーと分散型ソーラーを中心に提出することにしたい。

    ・南相馬市の自然エネルギー課にまず話をして、

     次に県にも話を通す。

    ・箱崎さんが中心となって動いていただきたい

  当日のホワイトボードのメモを添付します。 ⇒


 ★次回のミーティングは

   7月30日(月) 13:30~  除染研究所


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3.その後、8日にも一部のメンバーで続きの話合いをしました。


 その結果

 ① 市民を対象にした映写会は「シェーナウの思い」を第一弾としたい。

http://www.youtube.com/watch?v=KD_2CAAA9gs


   ・映写会の候補日は 8月中旬~下旬の 土日午後が良い

   ・場所は、図書館のマルチメディアホールが良いと思う。

   ・映画と同時に、エネ庁のPR動画も上映する

http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/movie/index.html

   ・具体的な取組事例も簡単に紹介する


 ② 市民にも働きかけていく

   ・市民ファンドを考えて推進していく

    ~どのくらいだったら、お金を出せるかリサーチする

    ~市民主導型の姿勢を強めていく

   ・街づくりの人達にも参加していただく

    ~他の団体にも市民活動の一環として参加していただけたら良い

    ~多くの人達の共感を得られるように進めていく


以上です。

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