5月23日にスウェーデンからのゲストも交えて、
「スウェーデンから学ぶ 住民主体のエネルギーと街づくり」という勉強会を開きました。
場所は、南相馬市「銘醸館」一番蔵
内容は、スウェーデンのゲストから自然エネルギーを中心に、
バイオマス活用、エコな暮らし、住民自治、子どもがイキイキしている学校、持続可能な街づくりなどのお話を伺います。
次に、参加者たちで南相馬ではどう考えるかを話し合います。
-------------------------------------------------------------------------
ゲストを交えたランチの後、警戒区域が解除された小高区の20km圏内に、スウェーデンからのジャーナリストとともに入りました。
スウェーデンの方達を囲んでランチ@銘醸館 小高区の20km圏内は、まだ一年前のままです。

-------------------------------------------------
午後6時半からは、スウェーデン勉強会
はじめに、植木秀子さんからスウェーデンのお話を伺います。
植木さんは、2月にスウェーデンを訪問し、エネルギー、環境、教育、住民自治など、さまざまなことをスタディしてきましたが、
「スウェーデンでは、環境・教育・エネルギーが一体になっている」ということに気が付いたそうです。
さらに、レーナ・リンデルさんの 「スウェーデンの持続可能なまちづくり」のお話がありました。
休憩の後、参加者の皆さんで、
自分達はどう考えるかという対話の場を持ちました。
30分ほどの対話の後に、どんなことを話したかを共有。
スウェーデンのお話から刺激を受けて、
さまざまなアイデアを共有することができました。
各グループの発表は以下のようになります。
(NPO「元気になろう福島」の佐野淳也さんに纏めていただきました)
■ 楽しく学びたい会 チーム
² 講演を聞いて気づいた事
納税などやるべきことをやろう(文句ばかりじゃなく)
みんなでつくろう
何かしたいという意欲が大事(何歳になっても、思い立ったが吉日)
一歩踏み出す事が大事だなあ …そこから「生きてる」と感じる
やっぱり教育が大事! …自立した市民を育てる。知識も大事。
スウェーデン社会では人を信じている
² これから南相馬でどんな活動をしたいか
南相馬では最近若い人ががんばっていて刺激をもらえる
春に行われた市民イベント「みんな共和国」…子どもたちから笑顔と元気をもらった
まず動き出すこと!
学習 ⇒ 組織の立ちあげ ⇒ 継続 ⇒ 発見 ⇒ 応援 ⇒ 参加
■ 元気になりた~い! チーム
² 講演を聞いて気づいた事
スウェーデンは進んでいる
南相馬から日本の将来を考えたい。日本を変えていきたい
南相馬では公正な情報公開がまだない
電力自由化の話をもっと聞きたい
グローバルな発想が大事だと改めて感じた
市民が声を出す必要性を感じた
² これから南相馬でどんな活動をしたいか
エネルギーのハード的な次の展開がまだ見えない
今までの原発の考えではない発想を持ちたい
原発のこともっと勉強したい
どんな社会を南相馬はイメージしているのか?
生涯学習の中身を変えていく… 学ぶことの必要性
ビジョンばかりでまだ中身がない
■ まるつ チーム
² 講演を聞いて気づいた事
日本とスウェーデンの違い
バイオマスなどの再生可能エネルギーをぜひ地元の南相馬で進めていきたい
小さい頃からの教育が必要…エネルギーと教育を一貫してすすめる
考え方を変えていく
² これから南相馬でどんな活動をしたいか
市民参加で小さいことから行動を起こす
行政は行政でやって、市民は市民でそれを後押しする
■ 銘醸館 チーム
² 講演を聞いて気づいた事
スウェーデンの国民性が羨ましい
私たちも意識を変えていきたい
「自分で考えて、自分で選んでいく」力を養っていくことが大事
スウェーデンは、社会に対する工夫の度合いがすごいと思った ⇒ 日本はまだまだ社会に無駄が多い
ビジョンを明確にし、方向性を見据えて、行動を起こすことの大事さを学んだ
環境/社会/経済がつながり合っていくことが重要
日本でも、廃棄されているゴミを資源に変えていくことが重要
豊かさって何だろう? … 日本では教育が間違っている
スウェーデンの社会は国民自身が運動して自ら勝ち取ったもの。上から与えられたものではない。
² これから南相馬でどんな活動をしたいか
農業がダメだとあきらめない…ハウスで水耕栽培のトマトをつくるなど、放射能の影響のない作物を育てて、ベクレル量もちゃんと測ったうえで消費者にアピールすることはできる。綿花を栽培してオーガニックコットンとして売ることもできる(いわきと川内村でも実験中)。
バイオガスはぜひ南相馬でも導入したい
できることからやっていこう(農業復興と太陽光&バイオマスエネルギー)
今年2月にゆめはっとで開かれた「南相馬ダイアログフェスティバル」のように、いろんな意見を出し合える対話の場をたくさんつくっていくことが大切。新たなプロジェクトがそこから生まれる。
南相馬に新しい形とシステムをつくりたい
行政に「してほしい」と要求ばかりするのではなく、自分たちでやれることを考えよう
住民自身で事業を考えて、地元にお金が落ちるようにしていこう
議会にもっと女性を送り込んで、市民が参加しやすいものにしていこう
■ 福禄寿 チーム
² 講演を聞いて気づいた事
日本では、知識だけ、勉強しっぱなしの人が多い ⇒なぜやらないの? これからは実践の時代
実践する大人の姿から子どもたちが学んでいける
² これから南相馬でどんな活動をしたいか
頑張るのではなく「顔晴る」こと。
「やります」「できます」精神をもっと!
活動のスタートは、まずは「楽しい言葉」から …笑顔と元気を大切に
ゴミを生まれ変わらせてエネルギーに変えていこう
いい意味で「不良」になって、地域のために言いたいことをやって、やりたいことをどんどんやっていこう!