【043】アンケート結果報告

2012/03/24 8:53 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2012/03/28 19:52 に更新しました ]

南相馬から避難されているお母さん方と、鹿島区の仮設住宅にお住いの皆さまに、アンケートを実施しましたので報告いたします。

Ⅰ. 南相馬市から避難されているお母さんへのアンケート

【背景】

(1)南相馬市の子供、母親の概況南相馬の小学生の6割は未だに市外に避難したままであり、

  小さい子供さんを連れて県内外に避難されている若いお母さん方が多い。


(2) 市外に避難されている母親への思い・意見の吸い上げ検討

 避難している母親のネットワークがあるようでも実態は横の連携は密でなく、交流、意見の吸い上げが行なわれていない。また、南相馬市からは、月2回の広報誌が郵送されてくるだけで、南相馬の生の情報が届いていない。南相馬からの避難者の情報は、市からは個人情報としてもらえない中では、アンケートを母親のネット展開することで思いや意見、課題などを吸い上げることにした。


アンケート趣旨;  

 南相馬を離れて慣れない地での避難生活を 送られている方々にその生活やご意見を伺い、南相馬での活動や、まとまれば行政にもつなげていくことで、ご支援できないかと考え、以下のアンケートを実施した。

・無記名で、いただいた回答は、個人が特定化できないよう統計的に処理

・多様な意見や思いを吸い上げるべく書き込み形式欄を多く設けた。


【アンケート配付と回収】;

(1)メール展開

1月中旬から南相馬市から避難されている母親からの展開を始めた。

南相馬市内からも展開するべく、多くのNPO経済団体、農業団体等にも展開依頼を続けた。

 ①. 母親は携帯電話の通信が主流なので、携帯メール版で展開することで利便性を図った。

 ② 展開先から、さらに別の母親に展開していだけるように依頼した。

 

(2)米沢市避難者支援センターでは、紙形式をこのセンターに置いてあげる、ついては、母親以外の対象者にも書ける形式にして、と言われ、紙形式も用意した。

1月下旬~2月中旬まで避難者支援センター来訪者に展開していただいた。

 【アンケート結果】

  結果まとめ

アンケートデータ


  ②アンケートデータ」にはお母さん方の生の思い、意見が詰まっています。

    
                                                                                                              事務局長 住本 勉

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Ⅱ.仮設住宅にお住いの方へのアンケート

やっぺ南相馬と東北コミュニティの未来・志縁プロジェクトは共同で、寺内第一仮設住宅と牛河内第一仮設住宅にお住いの方々に、以下のアンケートを実施しましたので報告いたします。

【背景】

(1)仮設でのイベント開催

 平成231112日(土)に「南相馬・寺内第一仮設で、お餅をついて雑煮をつくろう会」を南相馬の5つのNPO団体の方々と地元和菓子屋さんのご協力をいただき、東北コミュニティの未来・志縁プロジェクトが主催の形で開催した。

南相馬仮設・餅つき雑煮会 http://sites.miraishien.com/report/035

 

(2)仮設での活動検討と実施

①ワークショップの実施検討
 次ステップの活動として、この仮設住宅の皆さんの意見交流や思いを述べる場の用意を相談したが、“改まった場ではみんなは何も言わない”と仮設住宅の皆さんから言われた。ワークショップのような形式は馴染まない、と判断した。

 

②仮設でのヒアリングと対話

“仮設集会所での常設カフェに参加して、その場で皆さんと打ち解けて話をするのがよい”とのご見解が大半だったので、このカフェを運営しているやっぺ南相馬 (南相馬市;代表 内田雅人)の3か所の仮設のカフェに出向き、仮設住宅の住民の皆さんにいろいろ話を伺い、対話した。


ここでの話は、

 ・家を津波で失くした人は、浜の土地をいくらで買って、代替地をどこにいくらで用意してもらえるのか、が最大の関心ごと。これは、今回の震災では、岩手、宮城との共通課題でもある。

・仮設住宅の狭さ、寒さ、隣家の騒音、結露などが課題

・自身の環境によって、多様な意見が ある。例えば、小高区の方は、家があっても自宅に帰れない、これは、飯舘村の人達に比べたら、よりつらいと言われたり、同じご近所同士でも、元気で働きに 出かけられる方と病勝ちで出かけられない、という環境の違いが意見の相違を見たり、と。しかし、大きな家に3世代家族で住んでいたのが、津波、原発により、バラバラになっている家族が多く、その事実は重たい。

・また、昼間は人と話をするから元気だが、夜になって、フッとあの時、津波で死んでいればよかったのに、と思うことがある、との声も聴いた。

 

【アンケート実施】

1月までの訪問で、全体的な課題や住民の皆さんの思いは見えてはきたが、カフェだけだと交流できるメンバーの限定、固定化の懸念があり、やっぺ南相馬の皆さんと相談して、共同で住民の皆さんにアンケートを実施することにした。

これについては、事前に各仮設住宅の自治会長と話をすることとし、寺内第一仮設住宅と牛河内第一仮設の各自治会長に話をした上で、実施の運びとなった。


【アンケート結果】

 

■寺内第一仮設住宅

結果まとめ

アンケート自由書き込み回答


 「②アンケート自由書き込み回答」には仮設住宅の方々の思い、意見が詰まっています。

 


■牛河内第一仮設住宅

結果まとめ

アンケート自由書き込み回答


 「②アンケート自由書き込み回答」には仮設住宅の方々の思い、意見が詰まっています。


                                                                                                            事務局長 住本 勉
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