【042】南相馬ダイアログフェスティバル②

2012/03/15 0:53 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2012/08/17 9:22 に Hiroshi Nakayama さんが更新しました ]
南相馬ダイアログフェスティバルレポートの第2弾です。

前半は以下をごらんください。
【041】南相馬ダイアログフェスティバル①

対話の続きです。

「お父さん会議」

(趣旨)

こどもたちを他地域へ避難させている方、こどもたちといっしょに南相馬で暮らしている家族、南相馬市内でこどもを持つ親が集い、現状の問題点、暮らしていくうえで不安に思っていること、これからの子育てや、このまちのありかたについて、皆で話し合いましょう。

≪参加者の声≫
◎政府や行政まかせにしていても何も変わらない、動かない。 
 今日集まったことをきっかけに一歩を踏み出しましょう。

今後も、お父さん同士で集まる時間が欲しい。
 お父さん会議を継続したい
◎お父さん同士で何かできないか、もっと話し合いたい
◎私たちの世代が世の中を引っ張っていかないと

◎週末だけ、放射線量の低い仙台など遠くに行って子どもを遊ばせているが、
 今後、南相馬市で屋内遊技場が必要。協力してもらえるところに働きかけたい。
◎ まず、自分たちで遊べる場所をつくりたい。

★日経BPの記事になっています。                                
フクシマの視点
被災地に戻って本当によかったのか」悩むお父さん
 南相馬市で「お父さん会議」開催

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「加藤登紀子さんと桜井市長との対話」
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加藤さんのユーモアも交えたトークと、桜井市長の素敵な人間味がうまく噛み合っています。

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対話の続き
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桜井市長
「原発によって自分たちの運命が変えられてしまって、ありえない現実を突き付けられた。
 そ の上で覚悟を持って原発を推進しようという人はここにはいないだろう。
 我々は今当たり前の現実から出発しなければいけない。」

24:45~:
 「この街がほんとに立ち直っていくためには、それぞれが互いのことを思いやる気持ちをしっかり持って、みんなで一緒にこの街をつくっていこう!」「国が やらなくても俺たちがやろうじゃないか」というぐらいの心意気でいきたいと思う。


加藤登紀子さん

32:00~:
「ここから新しい時代をつくっていく。自分のチカラで明日を切り拓き、かっこいい南相馬をぜひ発信していただいて・・・東京からドンドン人を呼びましょう」

                 
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ふくしまから始めるエネルギー革命
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★自然エネルギーを地域産業に

自然エネルギーの将来性と南相馬の可能性、エネルギー植民地にならずに地域産業として根付かせるための手法

などの視点を共有したうえで、住民としてどう取り組んでいくかを、みんなで考えます



ゲスト: 桜井市長
      飯田哲也氏 (環境エネルギー政策研究所長)
     植田和弘 (京都大学教授)
      大島堅一 氏  (立命館大学教授)    

桜井市長:
 原発事故が起きてしまった今、これまでと同じような国のカネに頼る構図を繰り返してはならない。
農業ができなくても、農地を持っていることでしっかりとした利益を還元できる仕組みを作り、ここの経済を回わさなければいけない。

 市民が「俺たちがやるぞ。俺たちがこの地域を支えていく。そのためには原発に頼らずに、エネルギーを俺たちがつくり上げるという意気込みでやって欲しい。命がけでやって欲しい。国が関与したり、アンダーグラウンドの人が入ってきたり、大手の人たちが入ってくると背後になにかがある。それは税金という名の利益、莫大な金が動く。それを一部の人のためでなく、ここで生活している人たち、ここで子どもたちを育てていく人のために使わねばならない。自然エネルギー導入とはそういうことである。

 ぜひ南相馬を含めて、被災地が自らが持てるポンテンシャルを活かして立ち上がれるような仕組みをつくっていきたい。
皆さんのお知恵をいただいて、自ら立上げられるようなシステムをつくりたい。
市民一人ひとりが元気になる、自分が参加しているということが大切である。
若い人たちに夢と希望を、そしてこの地域に対する誇りを持てるようなエネルギー産業をつくっていきたい。


               
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また、多彩な催しもありました。

一部を紹介しますと、

● PIKAPIKA ワークショップ (福好再見
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●紙飛行機を飛ばそう (福好再見)
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参加された方たちの感想は

・自分たちが動いていくことの大切さを強く感じました。

・これをきっかけに、皆で一緒に対話をしながら、未来のことを考えていきます。

・とても素晴らしい気づきの場でした。


最後に実行委員会メンバーと協力いただいたスタッフの皆さんでパチリ


ということで、市民の皆さんの復興への想いを新たにし、
市外の人たちとの交流も深まり、子どもたちも楽しめた二日間でした。

今後に向けては
2012年も継続して活動し、春以降はさらにダイアログの輪を広げていく。

 その想いは、

「自分たちで、自分たちの街の未来を考え行動していく」

「市民による市民たちの場を、市民たちでつくる」

「外の人に手伝ってもらう とか 助けてもらうんじゃなくて 
一緒に 考えて、一緒に楽しんで、一緒につくってしまう」

いま できる 最高のことを この町の 力 で やる」

期待ください。

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