相馬で被災された女性たちの働く場づくりの支援をしていますが、近況をご報告します。 1. 縫製工場の再興 津波で縫製工場とミシンを流された女性たちが縫製工場を再スタートしました! ![]() 相馬市は約460名の方が犠牲になり、4800棟ほどの住宅が損壊しました。 相馬港に近い尾浜地区は津波で甚大な被害を受けました。 ここで20年前から縫製業を営んでいた安倍はる子さん(66歳)も、津波が押し寄せる中をなんとか高台に避難して一命を取り留めましたが、彼女の工場もミシンも自宅もすべて流されてガレキの山になってしまいました。 「もう縫製はできない。会社をもう一度立ち上げる資金もない。 新たに設備を購入することもできない。 今日、明日と生きていくこと、それだけにすべてのエネルギーを使わなければならない今、もうすべてが終わった。」と絶望感の淵からしばらくは抜け出られずにいました。 避難所、仮設住宅と避難生活を送ってきましたが、しだいに「このままの生活ではいけない。今一度工場を興したい。一緒にやってきた仲間の女性たちの働く場をつくりたい。」 という強い想いが芽生えてきて、縫製工場を再生したいと考えるようになりました。 ![]() そこで、女性の自立を支援する会や、地元の老舗の縫製会社、市民団体等の支援を受けて、工場を再スタートさせました。 東京から仕事を頼んでも良いという申し出があり、また地元企業からは工場の場所を貸してあげるという提案がありました。そこで、中古の工業用ミシン6台を揃えて、再稼働することにしました。 8月10日に、廃校となった古い中学校の教室を借用し、被災した女性たち8人で「マルマ商会」を再興しました。一緒に働きだした女性のうち、3人は仮設住まいです。 「この会社の看板を目にすることはもうないと思っていました。それがこの日を迎えることができるようになってほんとうにうれしい。この年齢で起業するのはたいへんですが、皆で頑張っていきたい。社会との関わりを保ちながら誇りを持って自分たちで生きていきたい。」と話しておられました。 安倍さん(中央)と再建に協力いただいた地元企業のみなさん 一緒に働き出した女性の皆さん ![]() ![]() 再スタートの話は、福島の新聞にも大きく取り上げられました 。 福島民友 2011年8月11日(木)記事 福島民報 2011年8月1日1(木)記事 -------------------------------------------------------------------- 17日から本格的に稼働しだしましたが、 ゼロからの再スタートには、多くの困難が伴います。 県の雇用支援制度などを活用としてはいるものの、立上げにはかなりのイニシャル資金が必要です。 また事業を軌道に乗せるにはこれから様々な取組みが求められます。 そこで、志縁プロジェクトとしてもできるだけの御協力をしたいと考えます。 ミシン購入費用の支援、商品の購入、仕事の発注、などなど様々な方法があると思います。 皆さまの御協力をいただければ幸いです。 ⇒ 「ご支援のお願い」 ボタンを押して、お申し込みください。 どうぞよろしくお願いいたします。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ |
活動レポート >