前のレポートでも述べましたが、放射能の影響が重くのしかかっています。 南相馬市には、上記の4つの地域とそれ以外の地域の5つが存在する ので対応が難しくなっています。 ◎放射線の影響がよく分からず、生活の不安がある。 ・特に、妊婦、子ども、若い人たちはとても不安に感じている ・100mSVでも大丈夫という意見から、1mSVでも危ない、まで様々な情報が混在し、悩みを深くする ・人によって捉え方が異なるので、家族間や友人間にも溝ができる ◎結果として人が少なくなる。 ・避難地域の人や、放射能に不安を感じる人は街を離れる。 ・大企業の事業所はクローズしたり、撤退する。 ・病院や介護施設、子ども関連の仕事の雇用が減っていく。 ・人が少ないので、商店、飲食業などのサービス業も再開が遅れる。 ----------------------------------------------- これを解決するのには、 ①放射線の健康影響を正しく理解する ⇒ いろいろな意見や情報を整理し纏める (対立する考え方もきちんと話し合って、極力折り合いをつける) ⇒ 皆に分かりやすく伝える ⇒ それぞれに対応を考えていただく ②放射線をできるだけ減らす。 ⇒ 除染に関する知識を広める ⇒ 共同で除染に取組む。 まず、①:「対立する意見も含め考え方をきちんと話し合う場を設けて、一定の共有知をつくる」 ことが大切だと思います。 ⇒これについては、別途、取り組んでいきます。 いっぽう、②の除染については、各地で取組みが始まっています。 -------------------------------------------------------------------------------------------- ■ 南相馬市の除染 南相馬市は「放射性物質の除去」に積極的で、8月と9月を「除染強化月間」とし、 放射性物質の除染マニュアルや対応策ロードマップなどを作成して 公共施設や民間施設の除染に取り組みます。 7月30日には幼稚園の除染をしています。 http://www.city.minamisoma.lg.jp/sinsai/2011-07/yochien-josen.jsp この除染活動を指導している東大の児玉龍彦教授は 7月27日の衆議院厚生労働委員会 での、参考人意見が注目を集めました。 彼の主張は 放射線影響を最小限にするために 『きちんと測定し、総力を挙げて除染すべし』 政府に除染の必要性を認識させるために、ちょっと言い過ぎだった感もありましたが、 彼が投じた一石が良い方向へ動いていく原動力になって欲しいと思います。 ---------------------------------------------------------- 志縁プロジェクトとしても、除染についてスタディをしていき、 何らかのお役に立てないかを考えていきます。 ■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■ |
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