7月22日~25日、相馬・南相馬・飯舘での活動レポートです。
■ 相馬野馬追
震災の影響で一時は開催が危ぶまれていた『相馬野馬追』が催されました。
甲冑競馬、神旗争奪戦、などの行事はできませんでしたが、「出陣式」「騎馬行列」「神事」などが執り行われ、たくさんの人たちが参加しました。
震災により犠牲となられた方への鎮魂を兼ねた催しでしたし、例年は500騎ほどが集まる馬も今年は約80騎でしたが、
1000年以上続く伝統ある文化的行事が人々の絆を深め、復興への想いを新たにされたのではないかと感じました。
◎ 23日朝、相馬・中村神社の出陣式
◎ 24日 例大祭斎行(太田神社) ◎25日神事(多珂神社) ■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■ ■ 相馬の女性たちの働く場をつくる
・8月初めから新たな場所で再スタート
・ミシン2台は入手したが、まだ十分とは言えない。
⇒ロックミシンが欲しい
・相馬ブランドのようなものをつくっていきたい!!
風評被害にも負けない強いブランドを目指したい。
ボランティアで協力してくれるデザイナーを探したい。
※ ミシンの業界紙「ミシンタイムズ」にも紹介されました。
「当地は復興ということでは具体的に進展しているが、 今後必要なことは雇用であると思う。」
相馬における被災者女性を支援することでの具体的 な試みは動き出したけれども、まだまだこれから。 先ずはミシンの確保、仕事の確保、開拓だ。 国や県の支援を最大限に利用しながら臨んでいきたい。 全てが流されてしまった縫製熟練工の安部さん自らも 立ち上がらなければならないという強い決意をお持ちですし、 雇用を創出するために教育もしたいと奮闘されています。
是非皆様のご理解とご協力をお願いします」
◎ ミラクルキャップの普及と販路開拓 ・ファッションとして市場に浸透するようなプログラムを考える ⇒ NPO「地域の力」(申請中)が中心となってプロジェクトプランを考えて、展開していく ・食べ物系のチェーン店で採用してもらえると良い。 ・和物でつくれば、外人にも喜ばれる ・ファッションショーなども開いて広めていきたい ・自分の着物を加工してもらう方法もある ヘアバンドにもキャップにもなります。 下のようなタイプもあります
※ H23年度(今年)の発明大賞も受賞しました(表彰式は地震直後で電車不通のため欠席) ◎ 基本的な考え方 ・目先の雇用の創出にとどまらず、意欲や希望を持てる場に高めて行きたい。 ・技術はあっても売り込めない。 ・いろんな可能性を考えて、幅広い人たちの共感を得るように活動していく。 点から線に! 線から面に!!
★皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
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■ 南相馬市の祭り
◎ 23日 まちなか広場での夏祭り
・普通の年なら「野馬追」で盛り上がるこの時期に、「子どもたちや街の人々が何のお祭りもないのは淋しい!」
実行委員会ができて、『復興夏祭り』が開かれました。
・「南相馬桜援隊」や「福好再見」のグループも参加しました。
昼間のライブステージでは素敵な歌が 夜にはヤグラの周りで「相馬盆踊り」が
地元出身のシンガーソングライターの歌声が心に沁みました。
盆踊りは「相馬盆踊り」だけを踊るんですね!! (私の田舎は ”何でもあり” です)
◎ 24日 原町二中「ありがとう祭り」
ボランティアの人たちへの感謝の気持ちと、被災された人たちの復興へのきっかけづくりという
二つの想いから、原町二中の校庭で、いろんなイベントが開かれました。
元気な「よさこい踊り」 燈籠を並べて「絆」の文字が・・・
![]() 手作り感のある「お祭り」で、南相馬の人たちの暖かい気持ちと、復興へ向けた想いが伝わってきました!!
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◎ 商工会関係者の方のお話を伺いました。
・市の復興プランを作成している
・市の関係者だけでなく、外部の有識者も一緒に考えている
・事業者の意見が多く、市民生活者の対話の場が少ない感もある
・他の被災地と比べて、原発の影響が大きく異なっている。
・
・放射能の影響で企業が出て行ったり、取引を止めたりするのが痛手となっている
・流通網が失われて、輸送費の負担も大きいし時間もかかる。
・道路網の整備が必要。
・
・お母さんたちは放射能が不安でしょうがない。
・お母さんたちにとって魅力のある復興計画になることが大切
・子どもの視点も必要だと思う
・避難しているお母さんたちがどうしたら帰ってもらえるか、お母さんの考える街づくりが必要
・
・課題は大きくは二つ
① 避難所・仮設の人たちの生活の確保と補償
② 働く場の確保
◎ 市議会関係者の方のお話を伺いました
・放射能の避難区分が南相馬は5つに分かれており、それぞれに対応が異なるので市が一つになりにくい。
・市民は半分しかいない。 放射能で若い世代が帰ってこない
・南相馬は四ヶ月経っても元気が出ず、前向きになっていない。
・震災ビジョンづくりは、こういう環境の中でなかなか見えてこない。
・
・いわきまで震災前は1時間だったのが、今は3~4時間かかる。
南にはいけないし、西の飯舘村も全村避難。北にしかルートがなく陸の孤島状態。
・将来、常磐道のルートが確保できるかどうかは大きな課題
・
・若い人やお母さんは放射能に不安を感じている人が多い
・ホットスポットもあるし、ほんとうに大丈夫かという思いがある。
・感情的になっている人もいる。
・放射能と上手に付き合うしかないが、その案配がとても難しい
・
・除染をやらないといけないが、汚染物質をどこへ持っていくかが問題。
・緊急時避難準備地域の解除のl声があるが、病院、学校、保育所、
幼稚園などの準備ができないと解除するのも難しい。
・農地除染は規模が大きく難しい。。。
◎若者の意見を伺いました。
・この街で出産しても大丈夫と思える街にしたい!!
・
・7月12日に市から「避難をやめて戻ってきなさい」との通達が出たが、
放射能の心配が解消されないのに、戻れるのかという疑問がある
・緊急時避難準備地域を解消するという話もあるが、
なんで外すのか、こうすれば安全ですがない。
・
・子どもが外で遊べない。 暗いムードになる。
・祭りの子どもたちは楽しそうだし、これをみていると放射能のことを忘れるけど、
ほんとに大丈夫なの?と思ってしまう。
・放射線のバッジや計測器を付けながらの生活が良いんだろうか?
・
・子どもたちが笑顔で暮らせる街にしたい
・子どもたちや若者の意見を、街づくりに活かせたら良い
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なお、8月から南相馬で「移動カフェ」を始めます。
ご期待ください。 ■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■
【参考】 南相馬市の行政としての復興計画づくりは現在、次のように進んでいます。
⇒ 行政側で進めている復興ビジョンづくりに対して、草の根の市民の想いをどう反映していくか・・・
これからの課題だと思います。 |
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