【011】南相馬・相馬レポート

2011/07/28 6:47 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2011/07/30 1:05 に Hiroshi Nakayama さんが更新しました ]
6月16、17日 南相馬・相馬のレポートです

■ 南相馬 復興状況 

◎行くたびに復興は進んでいます。

津波の被害を受けたところも片づけが進んでいます。              イオン「スーパーセンター」も広い売り場で営業
(ただ、悲惨さが風化する感じもあります)                      (埼玉の近所のスーパーよりはるかに広大)














南相馬市役所ロビーのテレビでは、「なぜSPEEDIによる放射能分布がすぐに公表されなかったのか」という国会質疑を中継していましたが、要領を得ない答弁が続いてました。

フクシマにとっては、放射能がどうなっているかは、日々切実な問題なんです。 
 ⇒「早くはっきりしてくれ!」と叫びたくなります。


■ 南相馬 鴻巣さん とのミーティング


● 鴻巣さんが取り組んでいること
 ◎ ボランティア活動する人を大切にしたい
  ・ボランティアしたい人が
    自由に来れる場をつくりたい
   ⇒そこで、ベースキャンプとしてシェルター導入
    いつでも、誰でも来ることができる。

 ◎ 南相馬の復興に役立ちたい
  ・来年、皆で桜を楽しめるようになりたい
   ~被災された方、在宅の方、地元・県外のボランティア、
    などなどいろんな人が一緒に
  ・行政や社協の枠組みだけではできない支援活動を
   していきたい
  ・街づくりへの皆の気持ちを支えたい

 ◎ 南相馬桜援隊の取組み
  (1)南相馬市内におけるボランティア活動のサポート業務
  (2)南相馬市民及び、全国から集まる長期活動スタッフの雇用の創出
  (3)南相馬市の現状を伝える広報活動・講演会などの実施運営

■□■□■□■■□■□■□■■□■□■□■■□■□■□■■□■□■□■

■ 相馬 大石さんとのミーティング

◎ 「おひさまカフェ」を開いて分かったこと
 ・いろんな人が来てくれて、対話の場として効果的と実感した
 ・避難所以外の人たちがたいへんなことが分かった
  ~何の支援もない、行政の手が届かない
 ・行政は被災者の想いを吸収しきれていない

◎ これからの取組み
 ・「常設カフェ」を開いていく
  ~仮設住宅に入ってない、市内の被災者の居場所や情報共有の場づくり
  ~小さい想いがたくさんあるのを繋いでいく
 ・まずは小さいグループで進めていく
 ・フリーに動きながら、住民をベースとしてやっていきたい
 ・までいライフのような生活を提言したい
 ・飯舘村の支援は継続して進めていく


■ 相馬 荒さんとのミーティング

◎ まずは雇用をつくることが先決
 ・女性の雇用を生むために、縫製会社の再建をする
  ~工業ミシンを入手したい
   ⇒ 協力してほしい
 ・「仕事」と「尊厳」が文化を生み出す
  ~働く場をつくることがとても大切
 ・新しい発想の雇用
  ~相馬独自のものを題材にした作品づくり

 ・企業が南相馬から移転してくる例もある

◎ 人間が悩んでいるホットスポットのケアが大切
 ・生活に困る人をどうするか
   ~生活支援金が支給されるが、これだけでは足りない
 ・原発への不安をなんとかしたい
 ・「家族を守る」という想いを支える


◎ 復興計画づくり
 ・ 市としては、夏までに復興計画をつくる
   ~ 居住をどうするか 海沿い⇒海岸
   ~ 街づくりの考え方も地区ごと、家ごとに異なる
   ~ どう束ねるかはなかなか難しいところ
 ・復旧ではなくて、新たな街づくり
 ・「こういう街づくりをしたい」という住民の声を集めたい
   ~ 住民の声をどうやって拾うかが課題
   ~ 顔と顔の見える関係が大切だと思う
 ・「皆で夢を追いかけよう」
 ・協働しないとできない
 ・KJ法でくっつけていくしかない