【010】南相馬の若者グループ「福好再見」

2011/07/28 6:42 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2011/07/30 0:58 に Hiroshi Nakayama さんが更新しました ]
6月16日、鴻巣さんの紹介で、南相馬復興応援し隊「福好再見」の代表 西野さんにお会いしました。

南相馬市立原町第二中学校の卒業生4人で作ったグループです。
みなさん南相馬市で被災し一時はそれぞれ避難しましたが、各々の事情で戻ってきました。
自分たちでできることはなにかと模索した結果、復興応援Tシャツを販売して義援金を集めようと考えて活動を始めました。

下の写真の右端が代表の西野さんです。                Tシャツの後ろには「福好再見」の文字
 













「福好再見(ふっこうさいけん)」とは次のような意味です。


 ★ ホームページ ⇒ 「福好再見」


NHKニュースでも報道されて注文が殺到し、すでに1000枚ほどのTシャツを販売しました。
でももっとたくさんの義援金を集めたいので、皆さんもぜひ購入してください。

 ★Tシャツ販売ページ ⇒ 「福好再見」Tシャツ販売 


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西野さんとのお話

● 学校給食をなんとかしたい。 (西野さん)
 ・南相馬市では30km圏内の小中学校を閉鎖しているので、生徒たちは北部の鹿島区の学校に通ってる。
 ・これを鹿島区の給食センターでつくっているが、設備の能力が不足していて供給量が足りない
 ・小学生はなんとか足りているが、中学校では量が足りずにお腹をすかしている。
 ・そこで、追加で配れるような食品を提供できないだろうか?
  Tシャツで集めた義援金をこれに充てたいが、他からも協力をもらえないだろうか?

 ⇒当日の会話
 ・訪問メンバーが食品関係の企業に当って、提供できる食品を探してみる
 ・食品を送るための寄付金を募ってみる
 ・30km圏内の給食施設が使えない理由を調べて、解決策がないか検討してみたい

 ⇒後日談(西野さんが中学校に確認した結果)
 ・個人や企業からたくさんの物資の提供があり、量が確保できるようになりました。
 ・二学期からは原町(30km圏内)の学校の給食室で作ったものを鹿島中に運べるように
  保健所と詰めているので、二学期からは完全給食に戻る予定。

● 子どもたちのニーズに応えたい
 ・子どもたちが求めているものをつかんで、応えてあげたい
 ・今までできなかったことをやれるようにしたい
 ・学校を通して纏めてなにかやろうとするのはけっこう難しい。
  (平等に提供できるか・・・などの条件がある)

鴻巣さんの話

● 仕事が減っているので就職するのはたいへん
 ・仕事のメドがたたない。
 ・雇用保険が延長されるが、それでも 6ヶ月+3ヶ月=合計9ヶ月
 ・雇用保険が適用されない場合は、なおたいへん
 ・30km圏内は1世帯100万円の一時金(単身は70万円)
  ⇒でも、100万円で暮らせるのはせいぜい3ヶ月

● 避難所から仮設住宅への移転
 ・仮設550世帯をつくったが、移転が進んでない。
  ~生活や食事が自前となる不安、職場・病院などが遠い、民間アパート借り上げ、などなど
 ・避難所暮らしのほうが皆で一緒で良いという人もいる
 ・避難所に入れず、自宅に居る人のケアがこれからたいへんになる