【003】4月6日に南相馬のボランティアセンターに野菜を届けました。

2011/07/09 8:11 に Hiroshi Nakayama が投稿   [ 2011/07/29 23:38 に Hiroshi Nakayama さんが更新しました ]
南相馬の福島原発から30km圏内は運送トラックが入りたがりません。
このため、一人暮らしのお年寄りに配る野菜が不足して困っているので、
埼玉県から野菜を運ぶことにしました。

新座市の田中さんにご協力いただき、農家の皆さんから安く野菜を提供してもらいました。
早朝6時、朝もやのなか出発し、一路東北道を北へ。














福島西ICから飯館村を経由して、南相馬市に午後2時に到着。
ボランティアの皆さんの協力していただいて、さっそく野菜を降ろします。














物資供給基地も、ずいぶんモノが豊かになりました。














野菜は品目ごとに仕分けられて配給の準備をします。
南相馬の一人暮らしのお年寄り370人に
日用品や薬、食品を手分けして配ります。

6~7班で、午前・午後それぞれ10人。
一日に120世帯ほどを回るから、
三日に一度はお年寄りのところに行きます。

安否確認や、お話を聞くことも大切な役割です。




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ボランティアセンターの活動も軌道に乗ってきました。
受付もできましたし、ボランティアのニーズも増えてきました。














シンボルマークもできました。                                        物資と一緒にお手紙も募集しています。(小4の宝花さん作)














南相馬の物資統括・鴻巣さん、相馬の大石さんのお二人と一緒に、今後の相談をしました。

相馬周辺の農家の野菜を集めて、南相馬に
持ってくるというアイデアは、出荷制限の
関係もあってなかなか難しいことが分かりました。

鴻巣さんは、南相馬のボランティア活動を
支える母体をつくりたいと考えていますが、
これにはもう少し時間がかかりそうです。

いずれにしても、相馬と南相馬とで、ボランティアレベルでのツナガリと深めようということになりました。

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この日は、南相馬の避難所に物資ニーズを聴きにいきました。
体育館に150人ほどの方が避難しています。
一時は70人ほどに減ったのですが、
だんだん戻ってくる人が多くなりました。

この避難所は家族ごとに仕切りがあるので
プライバシーがわりと保てます。
また入り口近くに物資置き場があり、各自が
必要なものを告げていただくことができます。
物資はおおむね足りてきているが、
野菜類は不足しているとのことでした。

風呂も、近くの温泉施設にバスで日割りで行くことができます。

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つぎに、相馬市に移動しました。
相馬の中心部には、自衛隊のベースキャンプがあります。
被災地に行くと自衛隊の皆さんが活躍しているのが良く分かります。心強く感じます。














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相馬市の避難所となってる、相馬アリーナにも野菜ニーズを聴きに行きました。
こちらの避難所は仕切りがないので、プライバシーが気になります。
避難所のスタッフのみなさんから、物資の状況や避難所のニーズを伺います。
あきらかに野菜類は不足しているが、アリーナという性格上、煮炊き設備がないので、
野菜をもらっても調理しにくいのが悩ましいところです。
ただし近くの施設には調理できる場所もあるので、そこを借りれば解決できるが
この辺りを調整できる人がいない、とのことでした。














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この後、相馬市の大石さんと知人の市会議員・荒さん、新座市の田中さん、高邑さん、私の5人で、被災者や避難所、支援の状況、今後の取組みの方向性などの意見交換をしました。主な意見は
○役所の職員も忙し過ぎるので
 もっと民間人を活用すればよい
 ・被災者の満足を第一に考えること
  ~行政職は自分の仕事を守る傾向が強い
 ・ボランティアを臨時職員として雇用
  ~権限と責任を与える
 ・熱意のある若者ボランティアを活かす

○ 皆で心を一つにする企画が欲しい
 ・被災した人たちを元気にするもの
 ・同じ想いで意見を出し合いながら
 ・被災状況が異なる地元の人たちを繋げるのに「よそ者」が接着剤になると思う。
  (6号国道の海側と山側とでは、天国と地獄ほどの違いがある)
 ・民間レベルで顔の見える付き合いが大切

○ 再生には膨大な費用と時間がかかる
 ・国家再生の気持ちが必要
 ・まずは国から金が出てくること
 ・民間のチカラを活かすことも大切
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というようなことで、
相馬でのミーティングは話題が尽きずに、
出発は午後8時近くになりました。

新座に帰り着いたのは、午前1時。

皆さま、お疲れ様でした。

またよろしくお願いします。