活動レポート
【060】2012年秋(続)活動
11月1日 ![]() 早稲田大学・復興人材育成塾 「石巻・気仙沼」チームミーティング。 8月末に訪問した 石巻:再生可能エネルギー、漁協、河北新報、魚市場 気仙沼:再生可能エネルギー、市場、みんビズ から何を学び、今後にどう活かすかを議論しました。 2日間の訪問でどこまで語れるのかという面はあるものの、事前調査や事後の個別スタディを含めて、どういう方向で纏めるかの話が続きました。 ------------------------------------------------- ![]() 11月3日 「eシフトシンポジウム」自然エネルギーと発送電分離 エナージーグリーンの竹村英明氏 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也氏 バイオマス協議会の泊みゆき氏 小田原再生可能エネルギー推進の鈴木梯助氏 世田谷エネルギーの高山博氏 などこの領域の代表的な人たちが登壇し価値のある会でした。 写真は eシフトシンポ後の交流会。 こちらもたくさんの人で盛り上がりました。 --------------------------------------------------- 11月6日 郡山・布引高原「風の高原」 ![]() 日本最大・33基の風車が回る様は圧巻……白い羽根が紅葉に映えて美しい!という姿を思い描いて出かけたが、生憎の曇り空。 その上、標高1000mの山の上、登り切ったら雲の中に風車は「雲がくれ」 右側におぼろげながら 一基がうっすら見えます。………残念!!! 左の説明図に風の高原の風車配置図が載っています。 いずれ、カラッと晴れた日に再訪します。 ---------------------------------------- 11月7日 地域の活動の参考になります。ゴーゴーバイオマスの歌も素敵でした。ふくしま再生可能エネルギー産業フェアー(REIF) 郡山のビッグパレットで開催しましたが、出展者が150ほどの企業・団体なのでとても活気がある。 「えこえね南相馬」も「ゆめサポート南相馬」のブースにパネル展示させていただきました。 写真左は、おひさま自然エネルギーの神田さん。 写真右は農研機構・柚山義人さんの講演「バイオマスと再生可能エネルギーの利用による地域活力創造」 ![]() ![]() ------------------------------------------ 11月8日 ![]() 早稲田大学・復興人材育成塾・報告会 「石巻・気仙沼」チーム報告。 プレゼンターは、当チームのホープ・石原綾子さん。 説得力ある素晴らしい内容!!! ただし、この復興人材育成塾、 スタディツアーやワークショップの内容をどう今後に活かしていくかが課題だと感じます。 現地に行って、見て・聞いて・感じて・話し合ったことを地元に活かせないとほんとの意味での復興人材育成にならないと思います。 【参考】復興人材育成塾 石巻・気仙沼チームプレゼン資料 (このプレゼンをどこまで具現化できるかという課題もありますが) ---------------------------------------------------------------------------------- 11月11日 ふくしま会議 @福島大学キャンパス ![]() 今年のテーマは ◎健康・医療・食の今後 ◎自然エネルギーは地域を創れるのか ◎復興の中の除染を問い直す 2011年の「ふくしま会議」に比べると、一年が経過しているので、だいぶいろんなことが分かってきて、冷静な話が多いようにも感じる。 それにしても、除染に関しては想定していたようには進んでいない。。。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 11月11日夜 ふくしま会議の後のフォローアップ交流会 NHKチーフプロデューサー、福島大学 学長特別補佐、喜多方の大旦那、ラジオ福島アナウンサー、飯舘村村長、ふくしま会議コーディネーター、わかもの会議リーダー、いろんな人が集まりました。 ちなみに、写っているお酒は飯舘村の限定酒で、 左が『愛のうわずみ』…にごり酒 やや甘口 ラベルには ” 汗かけ・恥かけ・本を読め ”とある。手にしているのは発案者の村長。 ![]() ![]() ------------------------------------------------------ 11月13日 「までいなこころ」の飯舘村。 うつくしまふくしま百名山「野手上山」に登りました。 常緑樹の緑と、落葉樹の紅や黄とが織り混ざって美しい。 (線量は、3.8〜4.3μSVと やや高め) 途中で通った、小宮付近の新田川渓谷では紅葉が水面に映えていた。 まったく普通に見える景色なのに、ここに住むことができない地元の皆さんの無念さを感じます。 ![]() ![]() --------------------------------------------------------------------------------------- 11月13日夜 ![]() 会津電力構想研究会シンポジウム@喜多方 「エネルギーを私たちの手で」パネルディスカッション 『地域エネルギー事業を会津から起こす』 佐藤弥衛門さんがその想いを熱く語ります。 「原子力に頼らない電力を自分たちで作る。」 「地域のエネルギーを地域で活かしていく。」 「誰かがやってくれるんではなく、自分たちがやるんだ!」という強い気持ちが大切という言葉に共感。 今回は高速道路を使わずにほとんど一般道を走ったので、 相当のロングドライブに。 走行距離468kmのうち、334kmが一般道で、 しかも、その半分は山間路。良く走ったもんだと思います。 --------------------------------------------------------------------------------------------- 11月20日~21日 JST(科学技術振興機構)主催 「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」研究報告会@早稲田大学。 実践に基づいた具体的なお話で たいへん参考になりますが、内部報告会という位置づけなので、2日目の参加者が少ない。20日午後は、駒宮博男、藤山浩、島谷幸宏、桑子敏雄、四人の専門家のプレゼンテーション&質疑。 21日午前は、堀尾正靭・領域統括、舩橋晴俊・法政大学、亀山秀雄・東京農工大、各氏のお話。 参考になる話も多く、もったいない。もっと広く告知して開催したほうが良いと思う。 夜には、交流会も開催。 ![]() ![]() ---------------------------------------------- 11月29日 ![]() 千葉県市原市・CHO技術研究所のソーラーシェアリング「農業と太陽光発電の共存」実践事例見学会。 二本松市農業委員会から31名。南相馬関係者5名。 「農業収入に売電収入を加えて農業後継者を増やし、日本の農業を維持する」という、長島彬さんの熱い想いに共感! ”百聞は一見に如かず”と言いますが、やはり、現物を見るとモチベーションが上がります。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 12月2日 南相馬復興大学@市民情報交流センター ソーラーシェアリング コンセプトのプレゼンしました。テーマは「農業と太陽光発電との共存」 農地に隙間をあけてソーラーパネルを設置し、作物を育てながら売電収入で 農家収入を増やし復興に役立てる。同時に農家の後継者を増やし農地を守る。 この後に、SWOT(強み弱み機会脅威)分析から、次の展開コンセプトを考えるワークショップ。 ![]() ![]() ------------------------------- 12月7日 ![]() PV Japan 2012 @幕張メッセ 太陽光発電の大展示会。会場はカメラに収まらず、これの2倍はあります。 農業と共存させるために、背が高くて、軽く、安い「架台」のヒントを求めて、はるばる千葉県まで来たけど、あんまり収穫はありませんでした。 LOOOP社のDo it yourself キットはあるけれど、ソーラーシェアリングに適した架台は自力で研究・設計するしかないようです。 ----------------------------------------------------------------------------- 12月14日~15日 えこえね南相馬のミーティング&で南相馬に。 クリスマスイルミネーションが一年前よりもパワーアップしています。 ![]() ![]() -------------------------------------------------------------------------------------- 12月22日 第三回 南相馬復興大学@南相馬市民情報交流センター 12月23日 「持続可能なエネルギー社会の構築に向けたNGO・NPOの戦略/協働/ネットワークの構築・強化」@福島市佐平ビル 多様な情報を提供いただいた後に、これからの取組みについてワークショップを行い発表・共有しました。 ![]() ![]() |
【059】2012年秋 活動
9月25日 えこえね南相馬エコ&未来エネルギーを考える会 ![]() 「環境にやさしいエネルギーを活かした街づくり」 を主催。 80名ほどの方が参加され、福島大学・佐藤理夫先生の基調講演のあと、ISEP古屋さん、えこえね南相馬メンバーでパネル討論&会場との意見交換。 桜井市長もプレイベートでお見えになった(写真左側)ので、市民のお一人としてご意見をいただきました。 ------------------------------------------------------------------------ 9月26日 福島大学「地域のエネルギーとお金を地域と地球に活かす」フォーラム パネルディスカッションの ![]() 福島大学・佐藤理夫先生、 福島県エネルギー課・佐々木課長、 法政大学・舩橋先生、 ISEP飯田晢也所長 などの錚々たる皆さん 実践的で役に立つ話を期待して参加したが、このフォーラムは一般的な話の紹介が多く、参加したメンバーからは「期待外れ」「肩すかし」という意見も。。。 地域活動をどう活性化するか、資金集めをどうするか、など、より具体的な内容で今後は進めていただきたいと感じました ⇒ 直後の9月29日に法政大学の研究会に参加したので、舩橋先生に忌憚ない感想を申し上げるとともに南相馬への直接支援をお願いしました。 ------------------------------------------------------------------------------------ 10月1日 ![]() 10月末に開催する再エネ先進事例見学会の下見のために、南相馬に。 通常はマイカーを運転して行ってるので、新幹線に乗るのは半年ぶりぐらいです。(実は、9月26日の福島大学フォーラムの帰路に車がちょいと故障して、二本松の霞ヶ城の近くのホンダディーラーに修理に出しました) 台風一過の青空ですが、電柱が傾いて見えるのは、強風で曲がったからでしょうか? ⇒正解は スマホのフォーカル・プレイン・シャッターというメカニズムによるもので、 水平方向にシャッターが移動するので、記録に時間的なずれが生じるからです。 ------------------------------------------------------------------------- 10月2日 ![]() 「えこえね南相馬」10月27日見学会の下見。 まず、福島県三春町・芹沢農産加工所のソーラーパネル。 いわき市のインディアンビレッジ・島村さんが高台の畑に設置した労作です。 50mほどの急な坂を上りきったところにあるので、見た目よりはるかにたいへんな工事です。 発電容量は5kwで、パネルは縦125.7センチ、横97.7センチで、36枚です。 これで農産品加工所内の施設と照明はすべてまかなっています。 二ヶ所に分かれてパネルがありますが、間をつなぐケーブルは二つ割の竹で補強されていました。 ![]() 郡山市の・クリーンエネルギーネットワークLLP。 増尾代表から、バイオマス・メタンプラントの可能性と将来像への熱い想いを伺う。 生ゴミや残渣のエネルギー利用により、真に自立循環型の暮らしを創るというのが狙いです。 研究開発費等で数千万円かかっているのとのことですが、その多くは増尾代表の個人資金で賄っているのとのことで、 その姿勢と情熱に頭が下がります。 鏡石岩瀬牧場「ソルガムのエチルアルコール事業」 ~東北農業支援ネットワーク この実験場の代表の田井中さんからお話を伺いましたが、 5m以上にもなるスイートソルガムに参加者一同、驚きました。 ------------------------------------------------------------
いわきは東北の南に位置していて「暖かい」 「スパ・リゾート・ハワイアン」があってトロピカル。 昔は石炭が出た。温泉、熱もある。 今は洋上風力発電、再エネもある。 米作りや首都圏に送る野菜作りなど農業も盛ん。 ということで、『農業』x『温泉・熱』x『エネルギー』のシナジー効果。シンボルは『ハワイアン・トロピカル』というコンセプトに!! ------------------------------------------------------------------------------------------------- 10月15日 --------------------------------------------------------------------------- 10月20日 「艱難 汝を玉にす」という格言あるけれど、原発から25kmのところで、ずっと、生きることや人そのものに向き合っているので、磨かれてくるのでしょうね。 もちろん、天性の能力もすごいと思います。 ------------------------------------------------------- 子どもたちが主役でテープカットという趣向がいいですね。 2月の南相馬ダイアログの頃は、子どもが外で遊ぶなんて考えられなかったけど、みんなが協力して除染をしたり、放射能を内部被ばくや健康影響のこともだいぶ分かってきて、ある程度、安心して表で遊べるようになったのは、素晴らしいことです。 --------------------------------------------------------------------------- ![]() 10月21日 "この街の好きなところはどこですか”午後は、えこえね南相馬イベント ”思っている街を実現するにはどんなことが必要ですか" みなのアイデアが、ワールドカフェスタイルでドンドン出てきて話がはずみます! こういう対話の場をもっと広げていけると良いですね。 今夜の宿泊は、南相馬・農家民宿「翠のさと」 ![]() 超豪華な夕食!で右側の焼魚とお刺身はFB写真に入りきらない! これで宿代は、ビジネスホテル素泊まりと一緒!その上、美しい自然の景観と心温まるおもてなし。 さらに、奥さんのいろんなお話が伺える。 最高です!!! 農家民宿『翠の里』 万葉の襖絵も素敵です。 http://yumesoso.jp/yutadosa/archives/6224.html
10月22日 奥村農園 「再エネの里」予定地
左手には、安達太良連邦が眺望できる風光明媚なところ。 10月26日
----------------------------------------------------------------------------- 東京から一緒に行ったメンバーで「南相馬・みんな未来センター」訪問。
---------------------------------------------------------------- 南相馬鹿島区・寺内第一仮設住宅 「和みサロン」 こちらは、2011年8月から仮設住宅の集会所で、くつろげる場を提供してきています。運営は地元の人たちがすべてやっています。 -------------------------------------------------------------------- 10月28日午後 南相馬復興大学のホームページは以下です。 ------------------------------------------------------------------------------------ |
【058】再エネ先進事例見学会
--------------------------------------- 今回は、福島県内の先行事例 3カ所を見学させていただきましたが、それぞれにご苦労されながらも新たな世界を切り開いておられる。 その姿勢と情熱に感服するとともに、私たちもしっかりと取り組んでいかねば・・・という想いをあらたにしました。
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【057】エネルギーを考える会
10月21日(日)午後に みんなで考えよう!『省エネ・新エネで街づくり』 ![]() 10月21日(日)午後に を開催しました。
場所は、南相馬社会福祉協議会視聴覚室 参加したのは18名。 どんな街にしたいかを考えました。
プログラム ■ パート1 「対話による想いの共有」 13:30~15:20 ~ これからの視点を共有した後、 自由な雰囲気で皆の想いを重ね合います ◎ プレゼンター :中山 弘(えこえね南相馬) ◎ ファシリテーター :佐野 淳也 (地域活性化コーディネーター)
■ パート2 「想いをカタチにするには?」15:30~16:45 ~ みんなの想いを実現するために具体的に何をするべきか、皆で考えます ================================================== |
【056】エネルギー シンポ
はじめに、エコ&未来エネルギー研究会南相馬 の安藤潤之さんから開会挨拶 南相馬市では再生可能エネルギービジョンを策定し、「原子力に依存しないまち」「災害に強いまち」「地域環境への貢献」の三つを目指しています。 大企業の太陽光発電計画などが進んでいますが、私たち市民もエネルギーをどう活かしていくか感がていくことが大切であり、省エネの推進、再生可能エネルギーの積極的利用、暮らしやすい街づくり、などを皆で考えていくことが必要だと思います。 そういう活動に役立てればという想いで、この長い名前の研究会をつくりました。略称は「えこえね南相馬」と呼んでください。今日はそのキッカケづくりの場として、イベントを企画しました。ご一緒に進めて参りましょう。どうぞよろしくお願いします。 ============================================= まず ◆基調講演 ============================================ |
【055】未来のための映画会
【054】再エネ協議会準備会合Ⅱ
相双地区で、住民主導による再生可能エネルギー導入の普及協議会をつくるために 5月以降ミーティングを持っているが、7月には二回の会合を開いた。 7月30日ミーティング ■ 日時:13:30~17:00 ■ 場所:南相馬除染研究所 ■ 参加者: 8名 この日は、まず情報交換の後に、協議会の内容を議論、最後に今後の推進日程を話し合った。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 1.情報共有 ◎環境省の地域エネルギー助成事業申請について (地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務) ・県としては、協議会作りの総予算の枠もあるので、県で纏めて提出したい。 ~協議会作りのための勉強会、事業立ち上げ、地域独自の特性の検討などの費用であり、 事業の直接費用は含まない。 ~ゆえに南相馬単独ではなく、県で資料をまとめることとしたい ・南相馬市も一緒にやれるとよいのだが、市は「まだ数団体しか参加してないので、当面は様子を見たい。」というスタンス。 ◎市としては、すでに大企業ベースで進んでいるので、まずはそれで先行したいという気持ちが強いのではないか? ~大メーカー主体のメガソーラー、民間初のメガソーラー、分散型、市民発電所、 など多様なやり方をうまく組み合わせてやっていきたいとは思っているが、 市民主体という進め方に市役所はうまく絡みにくいという感もあるようだ。 ◎福島県の新たな取組み ・「福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会」 設立総会が7月26日に開催された。 ・FITも導入されたし熱心な人が多く、500名ほどが参加した。 ・県の産業創出課が主導しており、エネルギー課とは別の動きのようだ ・産業集積を目指しており、人材育成、ネットワーク形成、研究開発 技術支援、実証実験などを進めていくコアとなるのが研究会 ・年3回ほどの研究会を開催予定 ・太陽光、風力、バイオマス、スマートコミュニティの4分野で、分科会を開催する
◎ 福島おひさま連合の取組み ・50KWのテストプラントはパワコン待ちの状態 ・年内に1MWの設置完了を目指す。 ◎資金調達に向けた考え方 ・水力発電は長い年月の実績があるが、太陽光は実績が少ないため、融資を受けにくい。 ・太陽光の経年変化に対する信頼性が十分でない面もある。(日本製は良いのだが) ・採算シミュレーション、IRR、支払い能力を示しても難しい場合もある ・新たな対応策を考えていくことも必要だ ~メーカー補償 ~動産保険 ~海岸から2km以上離す ~発電効率アップ ~劣化防止技術など、 ◎太陽光発電関連情報 ・公共施設設置という話がある ~市としては公平性の観点で、入札などが前提になる ~学習センター、公民館、学校、コミュニティセンター、などなど ・南相馬市の一般住宅助成は今年度 80軒。 ~9月ぐらいに一杯になりそうだが、追加があるかもしれない。 ・無料でつける屋根貸しビジネスが成立するのか ~全量は20年、余剰は10年、 ~3年以内は42円/kw ・南相馬市の農地転用は担当部署によって温度差がある。
◎太陽光発電の課題 ・農地に付けたいという人の応募に関して、 ~ 津波でやられたところは農地転用を緩和するが、内陸部は変わらないようだ。 ~ 農地転用をかけると税金が変わってくる。 ~ 第一種(優良な土地)では、3割減反の対象農地 休耕田、耕作放棄地を活かす ~ 第二種、第三種に関しては、農地転用が可能.でも、日当たり悪い、山あいなどが多い ・農地転用せずにソーラーパネルの基礎工事をするには、 ~松の杭ならOK、 コンクリートで基礎をつくるとだめ ~畝として使うところをなるべく広く取る。 ・PID現象 ~高電圧ではかなり能力が低下する場合がある ~ 京セラなど日本メーカーは概ね大丈夫。 ドイツ、韓国も良いメーカーあり ~家庭用ではそれほど落ちない
◎メガソーラーの導入に関して ・最終的には金の問題 ・債務保証が要らないマネープランを ~投資会社が保障する? (企業の選択が重要) ~外国メーカーからの資金提供 ・県などからの公的融資 ・地元の金融機関は外部の市民ファンドよりも効率が良いし、地元にも還元できる ~ただ、そこまでのリスクを覚悟できるかが問題 -------------------------------------------------- 2.協議会の内容 ◎協議会の構成 ・スタート時点では、小さく生んでいくのがベターと思う ⇒後から、先輩にも入ってもらう ・相馬にも入って欲しい ⇒まずは グリーンアークが入っていれば良いと思う ・飯舘、双葉、浪江もいずれ考えていきたい ・コーディネーター的な役割として、安藤さん、中山の二名を予定したい ◎ 事業内容 ・まずは、太陽光発電で、再生可能エネルギー事業の進め方、 資金の集め方、運営の仕方などのノウハウを蓄積する ・同時に、バイオマス研究を進めて、 木材や除染廃棄物利用と除染・減容による復興のスタディをする ◎ 組織の構成 ・一般市民が基本であり、皆さんに参画いただきながら推進していく ~勉強会を定期的に開く ~資金調達にも、皆さんの力を借りる ~節電への取組みも同時に進めていく (シェーナウのように) ・幅広いところからバックアップもいただく ~民間の事業先行グループ ~再生可能エネルギー専門家 ~メーカー・大学などの協力者 ~国、県、自治体などの行政 ◎環境省への申請書類 ・県が作成することになっているが、こちらの素案も並行して進めていく ・当面の推進計画もつくってみる
◎団体名称について ・「相双再生可能エネルギー普及協議会」としたい ~当初の「相双地区再生可能エネルギー事業化検討協議会」では長い ~事業化と入れたい気持ちもあるが、一般市民が避けそうに思える ~ある程度、馴染みやすい名前が良い ◎太陽光発電事業について ・別紙の事業内容、事業スキームで良いと思う ◎バイオマス実験事業について ・別紙の事業内容、事業スキームで良いと思う ・除染とのセットで、100kw程度の小規模プラントを熱利用含めて計画したい ・チェルノブイリ救援中部のノウハウも入れたら良いと思う ・農地残渣も処理したい、 ・木質ペレット利用に期待もある ・一次産業への熱利用を含めてトータルでメリットを出したい ・ロラン島が9月(12日)頃来るので、この知恵を活かしたい -------------------------------------------------------
3.推進日程 ◎ 「シェーナウの思い」映写会&勉強会を開催する ・予定期日 :8月24日(土) 13:30~16:00 ・場所 :南相馬市マルチメディアホール (市民情報交流センター内) ・内容 :映画+再生可能エネルギー説明+参加者対話 ⇒安藤さんに場所とDVDの手配していただく ◎同じ日に、協議会の準備会合を開く ◎ 8月25日に協議会への参加を呼び掛けたい ・ゆえに会則などを作成したほうが良い ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ |
【053】再エネ協議会準備会合Ⅰ
相双地区で、住民主導による再生可能エネルギー導入の普及協議会をつくるために 5月以降ミーティングを持っているが、7月には二回の会合を開いた。 7月7日ミーティング ■ 日時:13:40~18:00 ■ 場所:南相馬除染研究所 ■ 参加者: 9名 この日は、まず参加メンバー間の認識を揃えるために協議会への想いを語り合った後、 今後に向けての意見交換をおこなった。 -------------------------------------------------------------- 1.ミーティングへの想い 〇 6月1日にISEPも交えて、打ち合わせをやった。 また飯田さんの講演をきっかけにして、動いて行こうという話もあった。 一ヶ月が経つので、そろそろ具体的な取組みを定めたい。 〇 市民が使って余った電力を売るのというのはそうとう難しいと思う エネルギーを軸に世の中が変わっていくという時期にあると感じている。 災害後、復興に向けていろいろ取り組んできた南相馬にはそのコアになって欲しい。 そのなかで、市民発電所は一つのきっかけになる。
想いはあっても、ビジネス計画をつくったり今後の進め方を共有しないと先に進めない。 このような仕組みづくりをしたい。 〇 補助金がなければやっていけないという形にはあまりしたくない。 太陽光をやるならここに研究開発製造が出来るようになって欲しい。 〇 化石燃料に頼ってきた社会を変えていく必要がある。 温暖化、エルニーニョ、竜巻のリスクも高まっている。こういったことにトータルで対応 していくことが求められているが、南相馬からこのような動きを起していきたい 〇 補助金があちこちから出るので、働く意欲、人的なエネルギーが失われつつある。 沖縄も基地のお金でスポイルされている感があるが、似ていると思う。 南相馬は人間の根っこのところの問題が顕在化している。そこからどうリバイバルして いくことが次の時代を切り拓けると思う。 〇 相双地区の地域性は保守的、南相馬は外敵がなく、優しくて人が良い、内向きな風土。 新しいものにチャレンジしないという特性があった。 除染を含めて何とかしたいという活動をしてきた。再生可能エネルギーは重要である。 知人が農地を使って、ソーラーをやりたいと言ってるので、うまくバックアップ できたら良い。地域に場所はあるので、技術と資本があれば具体化できると思う。 〇 南相馬が再生することが、福島の再生、日本の再生になると思う チェルノブイリ=原発事故というイメージが定着しているが、福島も今はそうなっている。 小さなところからやっていくのが良いと思う。 シェーナウのように、「節電」からスタートするのも良いと思う。 再生可能エネルギーも、小規模なものからやっていけば良い。市民出資を活かしたい。 〇 助成事業は有効に使いたい。 いろいろはできないので、一つに絞っていくことが大切。 そのためには、まず何をするかを早急に決めないといけない。 一つは、資金調達のための東京からのファンドのようなもの
〇 農地を活かさないと人もダメになる。 投機的になるといけないと思う。 小規模で皆がやっていけるようなレベルで進めるのが良い 〇 南相馬太陽光発電 おひさま連合の14の企業組合のうち、6つが登記が終わった。 最終的に20の組合が入る。 南相馬では25万坪の土地があり、そこで何をやるかを検討している。 フクシマから未来を考える。 ~利尻島。復興が終わったら人がいなくなった。 フクシマが同じことにならないようにしたい。 具体的な活動にする。 ~県の再生可能エネルギー支援のファンドは使いずらい。 小さいところが支援してもらえる ファンドをつくっていきたい ~「フクシマネット」を立ち上げて活動費を確保する (大学や、経験のあるところが参加して) ---------------------------------------------------------------------- 2.意見交換 ◎ 映画「第四の革命」よりも「シェーナウの思い」のほうが、南相馬に人には分かりやすいと思う。 ・「第四の革命」は言葉が難しい。 世界の貧困格差を無くすなどの思想的な面が一般市民に理解されるか。 再生可能エネルギー全体の話は良いが、地域で具体的にどうするかが判りにくい ・「シェーナウの思い」は、脱原発がベースになっている。 市民活動として、皆が取り組んでいこうとする姿勢が良い 電力会社に対抗するというストーリーが合うかどうかは分からない。 ・映画上映と同時に、再生可能エネルギー導入に関する情報を同時に提供するのが良い ~ビデオやプレゼン ~質疑、皆で対話など ◎ 市民発電所的な、草の根運動を大切にしたい ・南相馬市には、すでに大きな取組みはいくつかある。 ~東芝 100MWのソーラー ~ソフトバンクも メガソーラー計画中 ~おひさま連合もメガソーラーを推進中 ~福島復興ソーラーも500KWを推進中 ~日立エンジニアリングは 大規模風力を推進中 ・復興に向けて、皆で一緒に取組んでいくスタンスが大切 ~多くの人に参加してもらいたい。 ~市民ファンドを立ち上げて ~都会の人達からの協力もいただいて ~街づくり、産業づくりに繋げたい ◎ 農地再生とセットにした取組みをしたい ~農家にとって、土地は命 ~太陽光の下で農業が出来るのが良い ~新たなやり方を考えたい 花卉作物 (例えばトルコキキョウ)など ◎ 具体的な取組に際しては おひさま連合、東京の人達、専門家にサポートしてもらえると良い ◎ 環境省の助成事業に応募したい。 ・対象とするエネルギーは、 メガソーラーと分散型ソーラーを中心に提出することにしたい。 ・南相馬市の自然エネルギー課にまず話をして、 次に県にも話を通す。 ・箱崎さんが中心となって動いていただきたい
当日のホワイトボードのメモを添付します。 ⇒ ★次回のミーティングは 7月30日(月) 13:30~ 除染研究所 -------------------------------------------------------------- 3.その後、8日にも一部のメンバーで続きの話合いをしました。 その結果 ① 市民を対象にした映写会は「シェーナウの思い」を第一弾としたい。 ・映写会の候補日は 8月中旬~下旬の 土日午後が良い ・場所は、図書館のマルチメディアホールが良いと思う。 ・映画と同時に、エネ庁のPR動画も上映する ・具体的な取組事例も簡単に紹介する ② 市民にも働きかけていく ・市民ファンドを考えて推進していく ~どのくらいだったら、お金を出せるかリサーチする ~市民主導型の姿勢を強めていく ・街づくりの人達にも参加していただく ~他の団体にも市民活動の一環として参加していただけたら良い ~多くの人達の共感を得られるように進めていく 以上です。 ----------------------------------------------------------------------------- |
【052】The Future We Want
【051】ISEP 飯田哲也さん講演会
6月1日夜は、飯田哲也 環境エネルギー政策研究所長の 講演がありました。 主催は、相双地区中小企業同友会。* 場所は、南相馬市原ノ町駅前 ホテル丸屋 コンベンションホール * 相双地区とは、福島県浜通り(海岸側)の北部・・・相馬、南相馬、飯舘、浪江、双葉、など 同友会定時総会の記念講演会という位置づけの講演でしたが、 内容は当然、再生可能エネルギーの地域産業化。 相双地区からたくさんの方が参加されました。 地元の企業家の皆さん、南相馬市の桜井市長、一般市民、 また、福島県のエネルギー課の方達もお見えになりました。 とても意義深い講演会でしたし、日程設定などの中継ぎをしてましたので、レポートさせていただきます。 ------------------------------------------------------------------------ ■ 広い会場を埋め尽くす100人を超える参加者 ■冒頭に挨拶をされた桜井市長さん 桜井さんのメッセージは、 「以前から再生可能エネルギーは重要だと考えていたが、今は街の復興も含めてほんとに大きな課題になっている。 この地域をこれからどうしてくいくのか、皆で考え 目指す方向を共有しながら前進していきたい。 一緒にやりましょう! よろしくお願いします。」 ---------------------------------------------------------------------------- 飯田哲也さんの講演概要 〇再生可能エネルギーの地域産業化は、地域の自立に繋がる。 ・自ら雇用を産みだし、持続的で環境が保全できる雇用になる ・人とお金のつながりが見え、子どもたちにも誇れる雇用となる 〇これまでのように、地域外の企業が投資をし、利益を他へ 持ち出してしまう、植民地型のエネルギーから脱却しましょう 〇例えば、秋田県で考えれば あきたこまちの収入は年間 約1千億円 光熱費がほぼ同じの 約 1千億円 ⇒自分たちでエネルギーを創りだせば、 あきたこまちに匹敵する収入となる 従来の植民地化がたの開発では、 利益のほとんどは都市が持って行ってしまう。 ⇒ 地域資本による地域金融をベースとして、 地元に根付くエネルギーをつくろう 千本風車をやれば、収入は約1千億円になる 地域エネルギーを進めるに際して気を付けたいのは ・補助金頼みは危うい ⇒自分たちできちんと事業を成立させる気構えが大切 ・革新的技術に頼るのは危ない ⇒成立性と信頼性が危ういものはリスクが大きい ・公営事業、第3セクターも甘さが出やすい ・ファンドにいきなり依存するのはダメ ⇒まず、自分たちで基本的なお金を集めなさい ------------------------------------------------- 1.取組みの全体見取り図 -政策枠組みがしっかり描けていること -プロジェクトとしてカタチになっていること -スケジュールがきちんとしていること 2.核となる「人」と「場」がある -コーディネートする人材がいる、養成できる -地域エネルギー協議会が母体となりうる 3.ネットワークがしっかりある -国内外の他の地域との情報交換 いずれにしても、高い志と、しっかりした計画づくり、そして力を合せた組みが必要です。、 ------------------------------------------------------ 講演会の締めくくりは、中小企業同友会の高橋美加子会長。 「震災と原発事故によりいろんな影響があった。 中小企業同友会メンバーは、生活者であり、雇用者であり、企業家で あるが、これからの暮らしをどうつくっていくか、産業をどうしていくか は、皆が一緒になって取り組まねばならない大きなテーマです。 いっぽう、この地域はこれまで対話があまりなくても暮らしていけた。 しかし、震災を経て1年三ヶ月が経ち、”脱受け身”・・・受け身ではなく、 自らが考え行動することが求められている。 エネルギーは私たちの身の回りにいっぱいある。それをどう活かせる かというのは私たちの課題。 今日の場をきっかけに、一緒になって進めて行きたい。 これからもよろしくお願いします。」 ------------------------------------------------------- 講演会が終わったところで、再生可能エネルギー普及に取り組もうとして いる、箱崎さんからの提案がありました。 「これからの街づくりに向けては、再生可能エネルギーを市民の力で 事業にしていくことが大切だと思っています。 そう考える人はたくさんおられると思うが、バラバラにやっていては 力に成りにくい。 皆で力を合せて進めていけたら良いと考えてますので、メンバーを 募って、協議会のようなものをつくっていきたい。 ご協力いただける方を募集します。 よろしくお願いします。」 ----------------------------------------------------- というようなことで。飯田さんの講演会は成功裡に終了しました。 これもきっかけの一つとして、市民発の再生可能エネルギー事業が進めていけたらよいと思います。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ |